条件分岐に複数の条件を設定する
Power Automate Desktop では、ユーザーが意識する必要がないように設定時には明記されていませんが、内部的に複数のデータ型が存在します。
今回はその中でも、True か False を返す ブール型を使用して、1 つの If 文に複数の条件を設定する方法を解説します。
Boolean 型について
「変数の設定」から、宛先に直接「%True%」や「%False%」と記述したり、「%1 + 1 = 2%」, 「%3 + 2 = 6%」などと記述すると、変数はブール型で格納されます。
ブール型は AND や OR を使って、新しいブール値を算出することができます。
変数の設定から、宛先に「%ブール値の一つ目の変数 AND ブール値の二つ目の変数%」と設定すれば、どちらも正の場合のみ True を返すブール値を定義できます。
よって、If 文でこれを実現する場合、以下のようにパラメータを設定することで複数条件を実現できます。
コピーアンドペーストで実装
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
SET Condition1 TO 1 + 1 = 2
SET Condition2 TO 2 + 3 = 6
IF (Condition1 AND Condition2) = True THEN
SET Result TO $'''一致しました'''
ELSE
SET Result TO $'''一致しませんでした'''
END
Power Automate Desktop を操作して実装
「アクションの検索」から、「変数の設定」と入力し、パラメータは以下のように設定します。
パラメータ名 値 設定 Condition1 宛先 %1 + 1 = 2% 同じく「変数の設定」を追加し、パラメータは以下のように設定します。
パラメータ名 値 設定 Condition2 宛先 %2 + 3 = 6% 「アクションの検索」から、「If」と入力し、パラメータは以下のように設定します。
パラメータ名 値 最初のオペランド %Condition1 AND Condition2% 演算子 と等しい(=) 2 番目のオペランド %True%