リストデータから項目を削除する
Power Automate Desktop では、値を複数格納できる変数のことを「リスト」と呼びます。
今回はリストデータから、含まれている項目のすべて、または一部を削除する方法を解説します。
項目をすべて削除(クリア)する場合
リストの項目を全て削除する場合は、「リストのクリア」というアクションを使うことで簡単に実装することができます。
サンプルフローをコピーアンドペーストで追加する
サンプルとして、初期値に 3 つの項目を持つリストを作成し、その内容をクリアするフローを用意しました。
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
SET InitializedList TO ['itemA', 'itemB', 'itemC']
Variables.ClearList List: InitializedList ClearedList=> InitializedList
複数の初期値を持つリストの定義については、以下のページをご参照ください。
Power Automate Desktop を操作してアクションを追加する
- 「アクションの検索」から、「リストのクリア」と入力します。
- 削除したいリストの変数名を入力することで、対象のリストの項目がすべて削除されます。
起きうるエラー
このアクションによってスローされるエラーは存在しないため、エラー対応は不要です。
項目を一部削除する場合
リスト内の項目のうち、一部のみを削除したい場合は、「リストから項目を削除」というアクションを使用します。
サンプルフローをコピーアンドペーストで追加する
サンプルとして、初期値に 3 つの項目を持つリストを作成し、そのうち 2 番目の項目を削除するフローを用意しました。
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
SET InitializedList TO ['itemA', 'itemB', 'itemC']
Variables.RemoveItemFromList.RemoveItemFromListByIndex ItemIndex: 1 List: InitializedList NewList=> InitializedList
Power Automate Desktop を操作して実装
- 「アクションの検索」から、「リストから項目を削除」と入力します。
- 「項目の削除基準」から、削除対象の指定方法を選択します。n 番目のデータを削除する場合は、「インデックス」を選択します。
- 削除したいリストの変数名を入力することで、指定した削除基準に基づいて、対象のリストの項目が削除されます。
注意点
インデックスを指定する場合、数値は 0 から始まる点に注意してください
例えば、リストに保存されている 2 番目の項目を削除したい場合は、インデックスに「1」を指定します。
起こりうる例外
指定する「インデックス」がリストの範囲外の場合は、エラーが発生します。 例えば、リストに保存されている項目の個数が 4 個だった場合、インデックスに「4」以上を設定するとエラーになります。
インデックスではなく値を指定していた場合、対象の値が存在しない場合にエラーが発生します。