クリップボードに保存されているデータを削除する
Power Automate Desktop ではキーボードの入力をハードウェアとして実行できるため、ユーザーが行うコピーアンドペーストのような操作を再現することが可能ですが、アクションを利用することで直接クリップボードを操作することができます。
また、フロー内で機密情報を取り扱う場合もあるため、できる限りデータを残さず、実行前の状態に戻すことが望ましいです。
今回は クリップボードの値を削除する方法を解説します。
「クリップボードの内容をクリア」アクションの詳細
今回使用するのは、「クリップボードの内容をクリア」というアクションです。
このアクションはパラメーターを持ちません。実行すると、実行されたタイミングのクリップボードの情報を削除します。
フローに組み込む
サンプルフローをコピーアンドペーストで追加する
今回はサンプルとして、クリップボードの値を書き換えた上でクリップボードの値を削除し、変数に処理後のクリップボードの値を格納するフローを用意しました。
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
Clipboard.SetText Text: $'''changed from power automate desktop'''
Clipboard.Clear _
Clipboard.GetText Text=> ClipboardText
変数には空の文字列が格納されます。
Power Automate Desktop を操作してアクションを追加する
- 「アクションの検索」から、「クリップボードの内容をクリア」と入力し、アクションを追加します。
- 実行することで、実行されたタイミングのクリップボードの情報が削除されます。
起こりうる例外
このアクションがエラーをスローすることはないため、ブロック処理を実装する必要はありません。