「変数の設定」アクションとデータ型
Power Automate Desktop は操作自体は GUI からドラッグアンドドロップでアクションを追加することができますが、内部的には Robin というプログラミング言語が組み立てられています。
アクションを作成する際、多くの場面でパーセント(%)で覆われたパラメータを目にすることがあるかと思いますが、この中には数式やオブジェクトなども指定できます。
今回はその中でも「変数の設定」を使って定義できるデータ型について解説します。
文字列・数値型のデータを定義する
まずはじめに、宛先部分にパーセントで覆わない値を設定した場合です。
この場合、数値のみであれば数値型、数値以外を含んでいればテキスト値型が自動的に割り当てられます。
以下のコードをコピーし、フロー編集画面に貼り付けてみてください。
文字列と数値、2 つの変数を定義するフローが作成されます。
SET VarNumber TO 15000
SET VarString TO $'''こんにちは'''
実行しフロー変数を確認すると、それぞれ「数値」「テキスト値」と自動的に判別されていることが分かります。
リストやオブジェクトを定義する
次にパーセントで覆った場合です。
この場合、数値や文字列に限らず、リスト(配列)や複数のプロパティを持つオブジェクトなどもこのアクション 1 つで定義することが可能です。
以下のコードをコピーし、フロー編集画面に貼り付けてみてください。
リストとオブジェクト、2 つの変数を定義するフローが作成されます。
SET InitializedList TO ['itemA', 'itemB', 'itemC']
SET InitializedObject TO { 'prop': 'value', 'array': ['itemA', 'itemB'] }
実行しフロー変数を確認すると、先ほどとはデータ型が異なることが分かります。
日付型は定義できるのか
結論としてはできません。すなおに「現在の日時を取得します」といったアクションを利用しましょう。
Power Automate Desktop にはいくつか変数として使用できない予約語が存在しますが、かといってパーセントで覆われた領域で予約語が使用できるのかというとそうではありません。
そのため日付関係の機能が格納されているオブジェクトにアクセスすることもできないので、日付の取得は難しいと思います。