複数のプロパティを持つ変数を定義する
Power Automate Desktop には変数に関するアクションも多く用意されています。
ただ、通常の文字列や数値、日付、リストなどについてはアクションがありますが、複数のプロパティを持つオブジェクトを定義するようなアクションは用意されていません。
そのまま使用できるようなアクションは用意されていませんが、少し工夫することで、1 つのアクションだけで複数のプロパティを持つ変数を定義することが可能です。
今回はその手順を解説します。
複数のプロパティを持つ変数を定義する方法
今回は「変数の設定」を使用します。
アクションは以下のパラメーターを持ちます。
パラメーター名 | 値 |
---|---|
設定 | 生成される変数名 |
宛先 | 変数に格納する値 |
この「宛先」には文字列や数値の他に、直接コードを記述することが可能です。
それを利用して、オブジェクト型のデータを直接宛先に渡すことで、複数のプロパティを持つ変数を定義することができます。
コピーアンドペーストで実装
今回はサンプルとして、初期値に 2 つの異なるデータ型のデータを持つプロパティを設定した変数を定義するフローを用意しました。
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
SET InitializedObject TO { 'prop': 'value', 'array': ['itemA', 'itemB'] }
Power Automate Desktop を操作して実装
「アクションの検索」から、「変数の設定」と入力します。
パラメーターを以下のように設定します
パラメーター名 値 設定 %InitializedObject% 宛先 %{ 'prop': 'value', 'array': ['itemA', 'itemB'] }% 実行することで、複数の初期値を持つリストを定義することができます。
ヒント
同様の手順で、複数の項目を初期値として持つリストを生成することも可能です。