エラー条件を指定して処理を分岐する
Power Automate Desktop に用意されている各アクションには、発生し得るエラーが予め用意されています。
エラーが発生した場合、そのエラーの種類に応じて処理を分岐させることも可能です。
今回は発生するエラーごとに処理を分岐させる方法を解説します。
エラーアクションの詳細
アクションを設定する際、アクション編集ウィンドウの左下に「エラー発生時」というボタンがあります。
ここをクリックすると、エラーが発生した際に再試行を行うかどうかの制御に加え、全てのエラー、またはそのアクションで起こりうる個別のエラーについて、発生時の処理を設定することができます。
初期状態では全てのエラーが「スロー エラー」となっているかと思いますが、この状態でエラーが発生した場合、最も近くのブロック処理がエラーをキャッチし、そのブロック処理で定義したフローが実行されます。
これを「フロー実行を続行する」に変更した場合、エラーがスローされることはなく、ブロック処理がフローを実行することもありません。
イメージとしては、アクション単位にブロック処理を実装しているような状態です。
エラーごとにフローを分岐させる
画像は「マウス クリックの送信」アクションのエラー設定画面です。
「詳細」を開くと、そのアクションで起こりうるエラーが全て表示されています。
ここにエラー発生時のフローを定義しておくことで、エラーに応じて処理を分岐させることができます。
例えば、「非インタラクティブモードでマウス クリックを送信できません」というエラーが発生したのであれば、非インタラクティブモード専用のフローに分岐させる。といった処理が実装できます。