日付を特定の形式にフォーマットする
Power Automate Desktop には、現在の日付を取得するアクションが用意されているため、取得自体は簡単にできるのですが、取得した日付を操作しようと思うと一工夫必要になります。
また、現在の日付を取得した場合、作成される変数は DateTime 型として格納されるため、使用する場合は注意しなければなりません。
今回は日付データを特定の形式にフォーマットする方法を解説します。
DateTime 型の変換について
DateTime 型は複数のプロパティを持つオブジェクトで、%変数名.Year%などと指定することで日付関係のデータを取得することができます。
ただ、文字列として使用する場合はフォーマットが必要で、「datetime をテキストに変換」というアクションを使ってフォーマットします。
フォーマット形式はある程度ひな形が用意されているため基本的に設定は不要ですが、もし独自のフォーマットが必要な場合は、以下のように特定のアルファベットを使って指定することになります。
表記 | 内容 |
---|---|
yyyy | 年 |
MM | 月 |
dd | 日付 |
HH | 時間 |
mm | 分間 |
ss | 秒 |
ff | ミリ秒 |
zzz | UTC オフセット |
コピーアンドペーストで実装
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
DateTime.GetCurrentDateTime.Local DateTimeFormat: DateTime.DateTimeFormat.DateAndTime CurrentDateTime=> Current
Text.ConvertDateTimeToText.FromCustomDateTime DateTime: Current CustomFormat: $'''yyyy/MM/dd HH:mm:ss.fff zzz''' Result=> Formatted
Power Automate Desktop を操作して実装
「アクションの検索」から、「現在の日付を取得」と入力し、プロパティを以下のように設定します。
パラメータ名 値 取得 現在の日付 タイムゾーン システム タイム ゾーン 生成された変数 %Current% 同じく「アクションの検索」から、「datetime をテキストに変換」と入力し、以下のように設定します。
パラメータ名 値 変換する datetime %Current% 使用する形式 カスタム カスタム形式 yyyy/MM/dd HH:mm:ss.fff zzz 「カスタム形式」を使用したいフォーマットに設定し実行することで、現在の日付を任意の形式で表示できます。