ハッシュ値の算出
今回はテキストやファイルデータをハッシュ化し、ハッシュ値を算出する方法を解説します。
📄️ ファイルやテキストの復号化
セキュリティや暗号化に関するアクションもいくつか用意されています。暗号化されたテキストデータを復号化(解読)する方法を解説します。
📄️ ファイルやテキストの暗号化
オンプレミスソフトに限らず、クラウドサービスなどとも連携することが想定されています。セキュリティや暗号化に関するアクションもいくつか用意されています。テキストファイルを暗号化する方法を解説します。
ハッシュについて
ハッシュ化とは、特定の関数を通して一意な文字列を生成する技術です。
同一のデータをハッシュ化すれば同じハッシュ値が算出されますが、異なるデータの場合ハッシュ値も異なります。
データ全てが完全に一致しているか確認しなくてもデータが同一であることが証明できるため、データが改ざんされていないことを確認するために用いられます。
ハッシュ値から元のデータを導き出すことはできません。
使用するアクション
今回使用するのは、「テキストをハッシュ化します」というアクションです。
「テキストをハッシュ化します」アクションの詳細
アクションは以下のパラメーターを持ちます。
パラメーター名 | 値 |
---|---|
ハッシュ アルゴリズム | ハッシュ化に使用するアルゴリズム |
エンコード | ハッシュ化されたテキストの文字コード |
ハッシュ化するテキスト | ハッシュ化する対象テキスト |
アクションを実装する
サンプルフローをコピーアンドペーストで追加する
今回はサンプルとして、指定したテキストデータからハッシュ値を算出するフローを用意しました。
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
SET HugeData TO $'''%'大きすぎて転送が難しいデータ'%'''
Cryptography.HashText HashAlgorithm: Cryptography.HashAlgorithm.SHA256 Encoding: Cryptography.EncryptionEncoding.UTF8 TextToHash: HugeData HashedText=> HashedTexta
Power Automate Desktop を操作して実装
「アクションの検索」から、「テキストをハッシュ化します」と入力します。
パラメーターを以下のように設定します
パラメーター名 値 ハッシュ アルゴリズム SHA256 エンコード UTF-8 ハッシュ化するテキスト %"ハッシュ化する対象テキスト"% 実行することで、指定したテキストデータをハッシュ化した結果が変数に格納されます。
起こりうる例外
ハッシュ化を実行時にエラーが発生する可能性があります。
ブロック処理を実装しておくことをおすすめします。