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ハッシュ値の算出

今回はテキストやファイルデータをハッシュ化し、ハッシュ値を算出する方法を解説します。

ハッシュについて

ハッシュ化とは、特定の関数を通して一意な文字列を生成する技術です。

同一のデータをハッシュ化すれば同じハッシュ値が算出されますが、異なるデータの場合ハッシュ値も異なります。

データ全てが完全に一致しているか確認しなくてもデータが同一であることが証明できるため、データが改ざんされていないことを確認するために用いられます。

ハッシュ値から元のデータを導き出すことはできません。

使用するアクション

今回使用するのは、「テキストをハッシュ化します」というアクションです。

「テキストをハッシュ化します」アクションの詳細

アクションは以下のパラメーターを持ちます。

パラメーター名
ハッシュ アルゴリズムハッシュ化に使用するアルゴリズム
エンコードハッシュ化されたテキストの文字コード
ハッシュ化するテキストハッシュ化する対象テキスト

action

アクションを実装する

サンプルフローをコピーアンドペーストで追加する

今回はサンプルとして、指定したテキストデータからハッシュ値を算出するフローを用意しました。

以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。

SET HugeData TO $'''%'大きすぎて転送が難しいデータ'%'''
Cryptography.HashText HashAlgorithm: Cryptography.HashAlgorithm.SHA256 Encoding: Cryptography.EncryptionEncoding.UTF8 TextToHash: HugeData HashedText=> HashedTexta

Power Automate Desktop を操作して実装

  1. 「アクションの検索」から、「テキストをハッシュ化します」と入力します。

  2. パラメーターを以下のように設定します

    パラメーター名
    ハッシュ アルゴリズムSHA256
    エンコードUTF-8
    ハッシュ化するテキスト%"ハッシュ化する対象テキスト"%
  3. 実行することで、指定したテキストデータをハッシュ化した結果が変数に格納されます。

起こりうる例外

ハッシュ化を実行時にエラーが発生する可能性があります。

ブロック処理を実装しておくことをおすすめします。