パスワードに使用するランダムな文字列を生成する
今回はパスワードを生成する場合などに有効な、ランダムな文字列の生成方法を解説します。
シナリオの作成方法
コピーアンドペーストで実装
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
Text.Random UseUpperCaseLetters: True UseLowerCaseLetters: True UseDigits: True UseSymbols: True MinimumLength: 6 MaximumLength: 10 RandomText=> RandomText
Power Automate Desktop を操作して実装
「アクションの検索」から、「ランダム テキストの生成」と入力し、プロパティを以下のように設定します。
パラメータ名 値 大文字(A-Z)を使う 大文字を許容する場合はチェック 小文字(a-Z)を使う 小文字を許容する場合はチェック 数値(0-9)を使う 数値を許容する場合はチェック 記号を使う 記号を許容する場合はチェック 最小長 生成する文字列の最小文字数 最大長 生成する文字列の最大文字数 保存して実行すると、実行のたび変わるランダムな文字列が生成されます。
複雑なルールを設定する
桁数単位でルールを決める必要がある場合は、ランダムなテキストを複数作成したうえで、結合する必要があります。
今回は例として、先頭 2 桁が必ず数値、残り 6 桁がアルファベットという文字列を生成します。
コピーアンドペーストで実装
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
Text.Random UseUpperCaseLetters: False UseLowerCaseLetters: False UseDigits: True UseSymbols: False MinimumLength: 2 MaximumLength: 2 RandomText=> RandomText1
Text.Random UseUpperCaseLetters: True UseLowerCaseLetters: True UseDigits: False UseSymbols: False MinimumLength: 6 MaximumLength: 6 RandomText=> RandomText2
Text.JoinText.Join List: [RandomText1, RandomText2] Result=> JoinedText
Power Automate Desktop を操作して実装
前述した方法で、「ランダム テキストの生成」からランダムな文字列を 2 つ(RandomText1, RandomText2)生成します。
「アクションの検索」から「テキストの結合」と検索し、プロパティを以下のように設定します。
パラメータ名 値 結合するリストを指定 %[RandomText1, RandomText2]% リスト項目を区切る区切り文字 なし 実行することで、ルールに従ったランダムな文字列が生成されます。