日付の減算
Power Automate Desktop には「日付の減算」というアクションが用意されていますが、実際の処理は 2 つのdatetime
変数の差を任意の単位に変換するものであり、特定の日付から指定期間さかのぼるような処理として使うことはできません。
ここでは取得した日付データを、日・月・年単位で減算を行う(さかのぼる)方法を解説します。
結論
今回使用するのは、「加算する日付」というアクションです。
「加算」という名前がついていますが、マイナス値を加算することで減算を表現することができます。
「日付の減算」というアクションもありますが、こちらは厳密には 2 つの日付の差を取得するアクションです。
「加算する日付」アクションの詳細
アクションは以下のパラメーターを持ちます。
パラメーター名 | 値 |
---|---|
日付 | 画像として抽出する対象の PDF ファイルのパス |
加算 | 加算する数(「時間単位」で年を選んだ場合は年数) |
時間単位 | 加算する単位(年・月・日など) |
コピーアンドペーストで実装
今回はサンプルとして、現在の日付を取得し、その 10 日前を計算するフローを用意しました。
以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。
DateTime.GetCurrentDateTime.Local DateTimeFormat: DateTime.DateTimeFormat.DateAndTime CurrentDateTime=> CurrentDateTime
DateTime.Add DateTime: CurrentDateTime TimeToAdd: -10 TimeUnit: DateTime.TimeUnit.Days ResultedDate=> ResultedDate
DateTime.Subtract FromDate: CurrentDateTime SubstractDate: ResultedDate TimeUnit: DateTime.DifferenceTimeUnit.Days TimeDifference=> TimeDifference
Power Automate Desktop を操作して実装
「アクションの検索」から、「加算する日付」と入力します。
パラメーターを以下のように設定します
パラメーター名 値 日付 %CurrentDateTime% 加算 -10 時間単位 日 実行することで、指定した日付から 10 日前の日付データが新しい変数に格納されます。
起こりうる例外
このアクションから例外が発生することはありません。