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ホイールボタンをクリック(ミドルボタンクリック)を実行する

Power Automate Desktop には、キーボードやマウスなど、ユーザーが IO 機器を介して行う操作を代替するアクションが多く用意されています。

ただ、使用できるアクションがあまりにも多いため、実際に目的のアクションがなかなか見つけられないことも多いんじゃないでしょうか。

今回は、ホイールボタン、ミドルボタン、中クリックなどと呼ばれる、右クリックと左クリックの間にあるホイールを押し込む操作を再現する方法を解説します。

「マウス クリックの送信」アクションの詳細

今回使用するのは、「マウス クリックの送信」というアクションです。

アクションは以下のパラメーターを持ちます。

パラメーター名
送信するマウス イベントどのマウスイベントを操作するか(今回は中クリック)
遅延イベントを実行するまでの待機時間(ミリ秒)
マウスの移動チェックを入れると、指定した座標に移動した上でイベントが実行されます
X移動する X 座標(横方向)
Y移動する Y 座標(縦方向)
画面座標が画面全体をもとにするのか、最前面のウィンドウの相対座標とするのかを選択
マウスの移動スタイル対象座標までの軌道を移動する速度を選択します

action

コピーアンドペーストで実装

今回はサンプルとして、アクティブなウィンドウから相対座標を指定し、中クリックを送信するフローを用意しました。

以下のコードをコピーし、Power Automate Desktop の編集画面に貼り付けることで、対象のアクションが追加されます。

MouseAndKeyboard.SendMouseClick.ClickAt ClickType: MouseAndKeyboard.MouseClickType.MiddleClick MillisecondsDelay: 0 X: 100 Y: 200 RelativeTo: MouseAndKeyboard.PositionRelativeTo.ActiveWindow MovementStyle: MouseAndKeyboard.MovementStyle.Instant
ON ERROR REPEAT 3 TIMES WAIT 1
ON ERROR
END

Power Automate Desktop を操作して実装

  1. 「アクションの検索」から、「マウス クリックの送信」と入力します。

  2. パラメーターを以下のように設定します

    パラメーター名
    送信するマウス イベント中クリック
    遅延0
    マウスの移動チェック
    X100
    Y200
    画面アクティブなウィンドウ
    マウスの移動スタイルすぐに
  3. 実行することで、アクティブなウィンドウへ指定した座標に中クリックを送信されます。

起こりうる例外

クリックする座標が画面の外になるような指定がされていた場合はエラーとなります。また、その他の理由でクリックが送信できず、エラーとなる場合があります。

ブロック処理を実装しておくことをおすすめします。