条件式
この章では、オフィススクリプトを使った条件式(if
文)の書き方を理解していただけます。
if 文を使った条件分岐
単一条件の場合
if () {}
の順で記述し、()
には条件式(true または false を返す式)、{}
には条件に一致した際に実行する処理を記述します。
if文を使ったサンプル
const pi = 3.1415;
// 条件に一致する場合{}内の処理が実行される
if (pi > 3) {
console.log('円周率は3より大きいです');
} else {
// 条件に一致しなかった場合の処理
console.log('円周率は3以下です');
}
// 分岐後の処理が1行であれば、{}を付けずに記述できる
if (pi < 4) console.log('円周率は4未満です');
実行結果
円周率は3より大きいです
円周率は4未満です
tip
条件に一致した場合の処理が 1 行で完結する場合は{}
を省略できますが、可読性や拡張性を考えて{}
は必ず記述することをおすすめします。
複数条件( if...else if 文)の場合
条件が 2 つ、3 つと存在する場合は、else if
を使って条件式を設定することができます。
else if
はいくつでもつなげることができますが、それ以前のif
文のいずれかに一致していた場合、処理が実行されることはありません。
複数条件のサンプル
const root2 = 1.1415;
// 1つ目の条件
if (root2 > 1) {
console.log('√2は1よりも大きいです');
// 2つ目の条件(もし1つ目に一致していた場合は実行されません)
} else if (root2 > 1.1) {
console.log('√2は1.1よりも大きいです');
// 条件のいずれとも一致しなかった場合
} else {
console.log('√2は1以下です');
}
実行結果
√2は1よりも大きいです
switch 文を使った条件分岐
switch
を使用する場合、()
に検証する値を設定し、複数のcase
に対して一致するか検証することができます。
最初に一致したcase
から、break
まで処理が実行されます。
全てのcase
に一致しなかった場合、default
内の処理が実行されます。省略した場合は処理は実行されません。
switchを使ったサンプル
const fruit: string = 'ミカン';
switch (fruit) {
case 'ミカン':
console.log('凍らせても、温めてもおいしいです');
case 'リンゴ':
case 'バナナ':
console.log('そのままでも、ジュースにしてもおいしいです');
break;
default:
console.log('おすすめの食べ方が見つかりませんでした');
}
実行結果
凍らせても、温めてもおいしいです
そのままでも、ジュースにしてもおいしいです